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第3号 マスメディアが使う言葉に用心しよう

メール通信 昔あったづもな  第3号
マスメディアが使う言葉に用心しよう
                 発信者 小澤俊夫   (小澤昔ばなし研究所長)
(日本は今、重大な危機にあると思います。子どもたちに暗い日本を贈らない為に、83歳の老人に何ができるか考えた末、始めた通信です。迷惑な方はご一報ください。差し控えます。賛同してくださる方はどうぞ拡散してください。特に若い人たちに)

 参議院選挙の前、ほとんどのマスコミは、新聞も、テレビも、週刊誌も、「ねじれ解消」という言葉を使っていた。「ねじれ解消が課題である」、「ねじれが解消されるかどうかが焦点である」など。「ねじれ」という言葉は、なんだかよくないことのような感じを人に与える。「ねじれた心」とか「ねじれた関係」など。それで多くの国民は、「ねじれは解消させたほうがいい」と思ってしまったのではないだろうか。その結果があの自民党圧勝だったのである。
 「ねじれ」は解消されないほうがよかったのである。もしあの選挙でねじれが解消されていなかったら、今回の「特定秘密保護法」は成立しなかったであろう。少なくとも今回のように自民党・公明党に一方的に押し切られて、審議らしい審議もせずに成立させてしまうことはなかっただろう。国会は衆参二院制なのだから、それぞれの議会で多数党が異なっていていいのである。そのほうが、時間はかかるが暴走はない。民主主義を守る為のシステムなのである。
 だが、善良なる国民は言葉の魔術にまんまとひっかかってしまった。政治上の言葉の魔術はいろいろあるのだろうが、「ねじれ解消」という言葉は、最も効果のあった魔術だっただろう。この言葉を考えだした人間は、あれ以来、「おれはなんと頭のいい人間なんだ」と、得意になっているに違いない。政治には、何かをするタイミングとか、宣伝の仕方とかに、大衆心理の専門家や、宣伝の専門家、戦略の専門家が必ずかかわっていることを覚えておこう。
 12月27日、沖縄県の仲井真知事が辺野古の埋め立てを、知事として承認に踏み切った時、朝日新聞は「混迷17年」との大見出しを掲げた。これは何事だ。「混迷」とは辺野古埋め立てを早くやりたい側から見ての言葉ではないか。大新聞がこういう大見出しを掲げると、善良なる読者は「そうか、やっと混迷から抜け出せるんだな」と思ってしまう危険がある。
 沖縄県民は17年間も抵抗を続けてきているのだ。しかも、知事が承認しても、県民の大多数は認める気はない。却って団結を強め、反対の声を強めている。大見出しは「抵抗17年、今なお反対の意思強固」とすべきではないか。それが、事実を報じる新聞の姿勢であるはずだ。権力側の目線で報じるべきではない。ジャーナリズムの本来の責務を忘れているのではないか。ジャーナリズムは常に権力への監視が役割のはずだ。
だが、私たちはよく覚えておこう。マスメディアは大会社になればなるほど、権力側に近づいていくことを。会社の上層部はどうしても権力側の政治家や高級官僚との付き合いが増える。顔見知りになり、個人的にスムースな会話をするようになると、記事を書く時にもシャープでなくなり、物事を見る目線もそちら側の目線になってしまうということは容易に想像できるではないか。そうやって書かれた言葉に、私たちは警戒しなければならない。
 一月から東京都知事選挙が始まる。これについても既に言葉による誘導が始まっている。先日、安倍首相はテレビで都知事選への感想を聞かれたとき、「都知事選挙は地方選挙ですから、その地方の課題がとりあげられるでしょう」と、わざと軽い調子で話していた。原発再稼働問題、汚染水問題、特定秘密保護法の問題、韓国軍に弾薬を供給した問題、道徳を正式教科に組み込もうとしている問題など、今、国民が危機感を感じている問題が都知事選の争点になると自分が不利になることは明らかなので、「そういう問題を都知事選の争点にすることはおかしいことなのだ」という雰囲気を、早いうちに作っておこうと企んでいるなと、ぼくは強く感じた。
 そんなことはないのだ。都知事選は地方選挙には違いないが、東京都は政治的には国政に大きな影響力のある都市であり、その知事は十分に首相への対抗力になりうる。安倍首相の暴走を止める力は十分持っている地位である。だから国政の問題が都知事選の争点になることは当然である。いや、争点にしなければおかしい。安倍首相の牽制は、今後、あちこちのマスメディアに現れるであろう。それを見れば、どのマスメディアが現政府寄りか、すぐ判別できるだろう。マスメディアの言葉に注目し、だまされないようにしよう。(2013・12・30)
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