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第55号 野党は統一戦線を組むべきである

昔あったづもな通信 第55号
小澤俊夫

野党は統一戦線を組むべきである
今、わが国にとって緊急の課題は、違法な“強行採決”によって“成立”したことになっている一連の「戦争関連法」を廃棄することである。それにはまず、来年の参議院選挙で野党側が勝利しなければならない。
だが、現在の野党側を見ると、バラバラで、このままでは到底自民・公明連合に勝てるとは思えない。ここは、一連の「戦争関連法」を廃棄し、「特定秘密法」を廃棄し、平和憲法を護るという一点で、野党が統一戦線を組むべきである。
新聞報道によると、現在、日本共産党が野党による「国民統一戦線」を呼び掛けているとのことだが、他の野党の反応は鈍いらしい。しかも民主党は、維新の党の分裂騒ぎのあおりを受けて、内部でぎくしゃくしている。国民のほうにも、「共産党」への嫌悪感、ないしアレルギーがあるので、共産党の呼びかけを盛り立てようという雰囲気ではないようだ。
だがぼくは、どの党の主導でもいいから、政治家たちは至急、統一戦線を組み立てるべきだと主張する。そして、国民は、口コミで理解者を増やして、統一戦線の候補者に投票するべきだと、主張する。
1937年(昭和12年)、日本が「事変」と称して、北京郊外の盧溝橋で中国に戦争を仕掛けた時、ぼくはちょうど北京の小学校で一年生だった。日本軍は破竹の勢いで中国軍を蹴散らし、中国は国家的危機に直面した。その時、蒋介石率いる国民政府軍と毛沢東率いる共産党軍は国民統一戦線を組んで日本軍に対抗した。これは「国共合作」として歴史に残っている事実である。
中国という国全体は、この「国共合作」によって日本に勝つことができたのである。日本に勝利した後は、国民政府軍と共産党の八路軍は、改めて本格的な内戦に突入し、最後には八路軍が勝利し、国民政府軍は敗退して、台湾に逃げ込んだのである。
だがとにかく中国としては日本に勝った。日本に勝つことが至上命令だったのである。今、われわれ日本国民にとって至上命令は、安倍政権を倒し、一連の「戦争法」を廃棄し、「特定秘密法」を廃棄し、平和憲法を守ることである。それには、来年の参議院選挙で自民・公明党に絶対多数を取らせないことである。
そのためには、いくつかの野党が、この一点で統一戦線を組むしかない。もしそれを躊躇したら、自民・公明が絶対多数を獲得すること、ほとんど火を見るより明らかである。そんなことを許していいのか。野党の議員たちに聞きたい。絶対に許してはいけないのだ。
「戦争法案」に対してあれだけ強烈に表明された国民の反対意思を、選挙で議席として事実化できるのは政党に属する政治家たちしかいないのだ。国民はそういう議員を作りたいと思っている。政治家たちは、その意思を受けて立ち、実現できるように、舞台装置を準備しておかなければならない。
 われわれ国民は、日本の野党政治家たちに、統一戦線を組むことを要求する。(2015.11.19)
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