第7号 憲法は国家権力の暴走を抑えるためのもの

メール通信昔あったづもな 第7号
                小澤俊夫

憲法は国家権力の暴走を抑えるためのもの

 安倍首相が国会の委員会で、憲法について、野党委員が法制局次長に答弁を求めたとき、「私が責任者なんだから私が答える」と主張して、憲法についての自説を述べた光景をテレビニュースで見た。ぼくはその瞬間、十八世紀フランス絶対王制の最中に、王が「わしが法律である」と言って政治をほしいままにしたことを思い出した。
 近代憲法は、国家権力はここまではしていいが、その先をしてはいけないことを宣言し、国家が国民に対して負うべき義務を明確にしているものである。時の政治権力が勝手気ままにできないように規制しているのが近代憲法である。
 しかも、総理大臣は行政府の長であって、立法府の長ではない。日本は三権分立の国なのである。行政府の長が憲法を司る責任者であるとい言うのは、勘違いでないとすれば、極めて危険な発想である。近代の立憲主義というものを理解していない。あるいは、理解していないふりをして、一党独裁の間に勝手にやろうというのか。
 日本の憲法には、国会議員や公務員は憲法を守る義務があると明記されている。それから見ても、憲法の解釈を閣議で変更して、集団的自衛権が行使できるようにしたり、武器の輸出を可能にしたりするのは憲法違反なのである。安倍首相は立憲主義を無視し、絶対王制を敷こうとしているかのようである。(2014/02/26)
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